CASE STUDY

事例

平松建築株式会社

MEMBER:
代表取締役 平松明展様

100年後のありがとうを目指して

目次

 

平松建築株式会社様は、静岡県磐田市にある注文住宅を主とした地域に根差し、地元に愛された工務店です。「Together いっしょうくらす いっしょうまもる」をモットーに、「人と地球と家計に優しい家」を提供し、心身と経済的健康を守り、多くのご家族様の幸せを創り続けています。今回、代表取締役社長の平松明展様に住宅の維持管理に関する考え方、今後の住宅業界について、お話を伺いました。(写真左:IG メンテナンス事業部長 山田義成(インタビュアー)、写真中央:平松建築株式会社 代表取締役 平松明展様、写真右:IG川口)

平松建築株式会社様について

大工経験を通じて感じた家づくりの楽しさと、耐久性の重要性

IG山田
平松建築株式会社様について 平松社長の簡単なご経歴を教えてください。
平松様
平松建築は、私が起業した会社になります。
私はもともと大工出身なんです。今年42歳になるのですが、専門学校時代に大工の研修で家を1軒建てた際に家づくりの楽しさを感じ、約10年間は地元の建設会社で大工をやっていました。
 リフォームやリノベーションを多く手掛けましたが、その中で壁をめくって傷んでいる家と全く傷んでいない家と2つあると気づきました。10年経たずとも傷みが生じるというのが分かり、耐震等の構造的な強さだけではなく、耐久性が非常に大事だと気づいたんです。
 家を建てると結構大きなお金をいただくのに、「ありがとうね」と言って頂ける。自分の思うような家作りやサービスを提供して、それでお金をもらえるようになったらと思い29歳で独立しました。そこが始まりです。
IG山田
大工経験を経て、独立し、いまの平松建築様があるのですね。
当時ご苦労された経験が今に繋がっていると感じることはありますか?
平松様
最初は職人でしたので、手間請け仕事もやりました。しかし、お客様と会う機会が全くないのは、仕事をしていてもつまらないなと思ったんです。そんな経験から、家を作ってそれを喜ぶお客様の顔を見たいんだと気づかされました。そこが自分のルーツです。

会社として注力していること

人と地球と家計に優しい家づくり

IG山田
会社として注力している点はどのようなことでしょうか。
平松様
ミッション「私たちは100年後のありがとうを目指し、「人と地球と家計に優しい家」を提供することで、心身と経済的健康を守り、1人でも多くの家族の幸せを創り続けます。」に力を入れています。そのためにはライフプランや長期耐久性が必要で、維持管理の仕組みも欲しい…と言うような感じで全ての業務をここに向けてやっています。
IG山田
平松建築様は、YouTubeでライブ配信や書籍出版などいろいろな情報発信をされている印象です。こちらはどのような想い・狙いがあるのでしょうか。
平松様
Youtube毎週金曜日にライブ配信しています。書籍は昨年5月に出版しましたが、今もある程度効果がありますね。いい家を作ろうと思うと、お客様自身が勉強して理解することが必要です。
例えばデザイン性を重視して、結果的に性能面で後悔する方がすごく多いと思うんです。それが動画配信や書籍で事前にある程度の理解をいただいた上で来てくださるので、営業効果が高まり、契約率も上がっています。
動画を見ていただいたことで契約になったお客様も、かなりいらっしゃいます。個別のお客様対応は勿論必要ですが、20人30人同時に毎週見て頂けるので楽になっている部分もありますよ。

代表取締役 平松 明展様

維持管理に関する考え方、お客様との向き合い方

維持管理コストもきちんと人生計画に組み込んでいくー心身と経済的健康のためにー

IG山田
住宅メンテナンスについてはどのようにお考えですか?
渡邊様
早めに仕組化しておかないといけないと思っています。履歴と仕組み、スタッフの教育であったり。
建てた後の要望は、お客様も言いにくい部分があると思いますので、そこに少し寄り添った提案だったり雰囲気作りができるようにしたいです。
具体的な取組みとしては、メッセージアプリを活用しています。例えば8月、暑くなった時の家の使い方、室内温度調節のコツ、台風の前に準備することなど時節柄のメッセージを送ったり。何かあった時に気軽に声をかけてもらえて、家守の役割をちゃんと果たせるようにしっかりと体制を作っていきたいなと思っています。まだ途中ですけどね。
IG山田
お客様からの要望などはありますか?
渡邉様
実はあんまりないんですよね。「ちょっと庇を出したい」というのが結構大きい方です。
メンテナンスコストについては、建築前から計算して細かく話をしていますし、実データとしても10年分ほど集まっている状況です。
維持に関わる諸々の修繕を全部計算したら、割と大きな金額になりますよね。だから積み立てが必要です。維持管理コストもきちんと人生計画に入れておきましょうという話をしています。
維持管理費が多ければ、こちらの収益源になりますが、お客様目線で考えたらコストはかからない方が嬉しいに決まっています。だから、とにかく後で工事が発生しないように。弊社で家を建てる強みにもなりますから、メンテナンスについては総合的に考えています。
IG山田
まさに「人と地球と家計に優しい家づくり」ですね!弊社も今年、地球環境への配慮やストック型社会の実現に向けて『住まいは経年進化する』というビジョンを掲げさせていただきましたが、平松建築様の家づくりと共通するものを感じております。
弊社も住宅の定期点検を通じて今後も平松建築様の家づくりの一助を担えればと思います。
平松様
「経年進化」良い言葉ですよね。初めて聞いたとき、いや、すごいなぁ、そうきたかって思いました。 建てた後にだんだん価値が高くなっていくような、維持管理ですよね。
そういうのが必要だと思うので、すごくいい言葉だなと思います。
そういった点では維持管理には住宅の定期点検は欠かせません。アイジーの皆さんは基本的なところがしっかりされているので、点検をお願いするにしても安心感がありますよ。
お互い時と共に価値の高まる家づくりを目指していきたいですね。

今後の住宅業界について

「土地は未来からの預かり物」いい家を作り維持管理をし、流通させる。

IG山田
最後に今後の住宅業界について思うところをお聞かせください。
平松様
中古流通ですね。新築でしっかり作ったら長期コストも下がるし、住み替えしていく市場になったらいいなと思います。
 価値のつかない家が沢山ありますが、それを少しずつ良質なものに塗り替えていき、管理して丁寧に進化させていく。家づくりが町を作り、町づくりが国を作る。つまるところ日本をどう作っていくかみたいな話になりますが、その先が子供たちの明るい未来に繋がっていればいいなと。それは僕らがやることじゃないかなと思うんです。
 いい家を作ってちゃんと維持管理し流通することで、新しく建てなくてもこんなにいい家があるんだと、マッチングできればそれで成り立ちます。
 消費者の意識は非常に大事だと思います。自分のお金で土地を買って家を建てるから、好き勝手建てればいいかというとそうではないですよね。この土地はその先にいる子供たちに借りているっていう認識が欲しいと思います。
 いずれ引き渡すなら、その借りているものをいかに綺麗に渡すかが大事だと思うんです。ネイティブアメリカンの考えですね。土地は先祖からの授かりものではなく、未来の子供たちからの預かりものですから。
今後も「人と地球と家計に優しい家づくり」を行っていきます。

平松建築株式会社

所在地
静岡県磐田市
創業
2009年02月25日
代表取締役
平松 明展様
事業内容
1.ゼロエネルギー住宅新築 2.WB工法新築 3.リフォーム工事全般(外装・水廻り他) 4.各住宅 ローン申請業務 5.土地探し紹介業務
WEBサイト
https://www.hiramatsu-kenchiku.jp/

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