CASE STUDY

事例

株式会社コスモ

MEMBER:
専務 鈴木将之様

愛知の木で、200年 住み継げるたくましい家を。地域密着の家づくり。

目次


愛知県豊明市にある愛知県産の良質な無垢材を使った家づくりを行う地域密着型の工務店です。「全てのご家族に、愛知の木を使った良い家を届けたい。」国産材が持つ木の力を活かした「木(こ)だわりの家」を提供しています。
今回、専務 鈴木将之様に住宅の維持管理に関する考え方、今後の住宅業界について、お話を伺いました。
(写真左:IG メンテナンス事業部 法人課 課長  美和有輝(インタビュアー)、写真右:株式会社コスモ 専務  鈴木将之様)

株式会社コスモ様について

木の良さを活かして 愛知県産の良質な無垢材を使った家づくり

IG美和
株式会社コスモ様について 鈴木専務の簡単なご経歴を教えてください。
鈴木様
株式会社コスモは、社長である私の父親が創業した会社になります。大学を卒業した後、実家には入らずに就職し、土地活用の会社に3年間、その後、木造住宅・戸建てを専門に行っている工務店に2年務めた後に、家業であるコスモに入社しました。今までは営業一筋でしたが、コスモに入ってからは設計・現場管理・積算まで全て一貫して行って15年になります。
IG美和
家業であるコスモ様に入られるきっかけは何かあったのでしょうか。
鈴木様
2社目の工務店が、総ヒノキで建築をする、無垢にこだわった住宅を作っていたのですが、そこで無垢材の良さを活かした家づくりに共感し、営業だけでなく設計・作り手の大工さんの仕事を見て学ぶうちに、住宅の建築の面白さを感じました。この仕事に本腰を入れていきたいと思ったので、それであれば早く家業に入り、理想の家づくりを実現していこうと決意しました。

会社として注力していること

「何かあったらコスモへ」地域密着でお客様から気軽に相談いただける関係性を築く

IG美和
会社として注力している点はどのようなところでしょうか。
鈴木様
愛知県産の良質な無垢材を使い、性能・品質・素材にこだわった、心地よい「本物」の家づくりは前提としてありますが、OB顧客の囲い込みに注力しています。

弊社は商圏を近隣に絞って「地域密着」で営業しています。
家を建てて終わりではなく、OBのお客様へのフォローを強化してきました。定期的なチラシのポスティングやイベント開催など、徹底的な周知活動を行っています。大企業との差別化を図るためにも、「いつでも気軽に相談できる環境」を作り、価格以外の付加価値を感じてもらう。その関係性を構築することに注力しています。

集客という観点では、ここ数年、SNSの運用も強化しています。SNS利用者も幅広くなっており、先日もInstagramも見た50代のお客様が見学会に来場してくださいました。SNSは拡散力があり、一度に告知できる点は魅力ですよね。現在フォロワー数が5000名ほどですが、10000フォロワーを目指しています。SNS運用はTiktokなども含めて今後発展させていきたいですね。

維持管理に関する考え方、お客様との向き合い方

「木」の持つ魅力・価値を活かしていく。地域密着で繋がりを大切に。

IG美和
OB様との関係構築に注力されているとのことですが、お客様と向き合う際に大切にしていることはどのようなことですか。
鈴木様
「何かあればコスモへ」気軽に相談いただける関係を築くことです。
リフォームのご依頼でなくても、お困りごとや「一段、棚付けてほしい」など小さな事であっても対応する。半分無償の時もありますが、「何かあればコスモへ」と、その関係性を大事にしています。そうすると、そのお客様の息子様・知人へと縁が繋がっていくんです。ご縁のあったお客様を大切にしています。
IG美和
地域密着で、何かあれば気軽にご相談いただける関係、素敵ですね。
続いて住宅の維持管理・メンテナンスについてお聞かせください。
鈴木様
アフターメンテナンス・定期点検は、特別なことは行っていませんが、OB様への定期的な情報誌配布などのソフトタッチとイベント開催でコミュニケーションを図っています。毎月10件程度はOB様から、リフォーム・メンテナンスのご相談はいただいていますね。
定期点検は弊社の規模では、専任のアフター担当を配置するのは難しいので、アイジーさんの定期点検サービスを利用させていただいています。

私は、定期点検の中でも床下の点検は重要だと考えています。家の土台である木部を守ること、特にシロアリと配管の水漏れなど、普段目に見えない部分は、気づかずに家を劣化させてしまう原因となりますから。水は木造住宅にとって大敵ですからね。
IG美和
定期点検のご活用、ありがとうございます。
「住まいは経年進化する」この理念をもとに点検を通じてビルダー様と共にお客様の住まいを進化させていければと思っています。
鈴木様
経年劣化ではなく「経年進化」いいですよね。弊社では木造住宅、「木」にこだわっていますが、木材は時間が経つごとに木の強度も増して深みも深みが出てきて、味わいが出てきます。この木の持つ魅力を活かしていくリノベーション、復元しつつ残していく古民家再生などの価値にも繋がってくると思います。

今後の住宅業界について

最後に今後の住宅業界について思うところをお聞かせください。

鈴木様
住宅の着工棟数減少に伴い、新築住宅での差別化やリフォーム・リノベーションへの参入は益々加速すると思います。その中で、何を行っていくのかですよね。

弊社は「地域密着」で事業を展開しており、8年ほど前からOB様からのリピート受注・リノベーション強化は行っていますが、ここはさらに強化したいですね。

また、戸建て住宅でも何かに特化した規格住宅を作るなど、アイデア次第で差別化できると考えています。昨今、日本各地で災害が多発しています。囲炉裏があったり、蓄電池や防災グッズ備えている、災害時に強い住宅のモデルなども面白いなと思います。

住宅業界の変化はあると思いますが、新築・リノベーションの両輪で、地域密着で地域の皆様から選ばれる会社であるよう、様々なことに挑戦していきたいですね。

株式会社コスモ

所在地
愛知県豊明市
創業
昭和50年4月1日
代表取締役
鈴木一三
事業内容
建築業・資材販売・建築設計
WEBサイト
https://www.cosmo-bldg.co.jp/

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